「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査※1)」は日本全国から10万組の子どもたちとそのご両親にご参加いただき、環境省が2011年より実施している大規模な疫学調査です。生活環境の中にある様々な物質が子どもたちの健康や成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにし、未来の子どもたちの環境改善を実現することを目指しています。
※1「エコロジー」と「チルドレン」を組み合わせて「エコチル調査」です。
エコチル調査の背景や概要について、詳しくは以下のサイトをご覧ください。
◆ 調査計画
エコチル調査は2011年に開始され、最初の3年間で妊婦さんの登録を行いました。京都ユニットセンターでは3982組の親子のみなさまにご登録いただき、現在も多くの方々にご協力いただいています。
追跡期間は13年間を予定してきましたが、みなさまのおかげで国民の健康や環境の向上に役立つ多くの成果が得られつつあり、思春期以降に発症する病気や次の世代への健康影響などを明らかにするため、13歳以降も調査を続けることが必要と判断されました。これをうけ、環境省および国立環境研究所では、以下の通り継続調査のロードマップを作成しています。
◆ 研究成果
これまでに得られたデータから多くの成果があげられていますので、ぜひご覧ください。
●環境省「エコチル調査」HP(全国版)
「調査の成果」http://www.env.go.jp/chemi/ceh/results/index.html
※上記のページで「成果発表一覧」や「成果紹介パンフレット」(「対話事業」>「成果紹介パンフレット」)を見ることができます。
●京都ユニットセンター「エコチルどすえ@京都」HP「発行物」ページ内
「どんなことが見えてきたの?-エコチル調査成果より・身近な話題を感謝にのせて―」
https://ecochil.med.kyoto-u.ac.jp/contents/wp-content/uploads/2022/03/kyotoUC-seika-2021-B.pdf
エコチル調査には、妊娠中から参加者全員にご協力いただいている「全体調査」と、一部の方にお願いしている「詳細調査」があります。 また、ユニットセンターが独自の計画・予算でお願いしている「追加調査」や、お子さんが対象疾患になられた場合に医療機関にご協力をお願いしている「疾患情報登録調査」があります。
以下、各調査でお願いしていることをご案内します。
1:全体調査の内容(対象:参加者全員)
妊娠中から産後(生後)1か月までの間、医療機関にて血液・尿の採取や医療情報の転記をさせていただきました。母乳や髪の毛もご提供いただき、生体試料としてコアセンターで保管しています。また、質問票調査にもご協力いただいております。
お子さんには、生後1か月までに、さい帯血やろ紙血、毛髪をご提供いただきました。小学校入学後には、質問票調査や学童期検査、乳歯調査にご協力いただきました。
中学校進学後は、お子さん、保護者の方それぞれにWeb質問票をお願いしております。
| ■ 質問票調査: | 妊娠中からお子さんの就学期まで、半年に一度、質問票調査への回答をお願いしてきました。就学後は1年に2回(お子さんの誕生日ごろと、学年ごと)質問票をお送りしています。5年生(10歳)以降は、お子さん自身にご回答いただく「子どもアンケート」も行っています。お子さんが中学生になってからは、お子さん、保護者の方それぞれにWeb質問票を(年に5回、お子さんには誕生日にも)お願いしております。 |
| ■ 学童期検査: | 小学2年生と6年生の年には、お子さんに直接検査会場にお越しいただき、成長・発達についての調査を行っています。 ●学童期検査の詳細についてはこちらをご覧ください。 |
| ■ 乳歯調査: | 脱落乳歯のご提供にご協力をお願いしています。(乳歯回収は小学4年生時) ●乳歯調査の詳細についてはこちらをご覧ください。 |
| ■ ゲノム・遺伝子解析研究: | ご提供いただいた生体試料の化学物質の量や、質問票調査等でご回答いただいた健康や成長に関する情報などと、ゲノム情報、遺伝子情報などとの関係を検討します。 ●ゲノム・遺伝子解析研究の詳細についてはこちらをご覧ください。 「ゲノム・遺伝子解析研究」(外部リンク) https://www.nies.go.jp/jecs/about/about/genomics.html 「ゲノム・遺伝子解析研究について(説明書)」(外部リンク) https://www.nies.go.jp/jecs/about/about/sf3hl60000006jhv-att/genome_instructions_s.pdf |
詳細調査は全国10万人の参加者のうち、無作為に選ばれた5000人のお子さんを対象としています。京都ユニットセンターでは180組を超えるご家族にご協力いただいています。
| ■ 訪問調査: | 研修を受けたエコチルスタッフ(2名程度)がご家庭を訪問し、生活環境中の化学物質やハウスダスト等を採取しました。 |
| ■ 医学的検査: | お子さんに2年ごとに検査会場にお越しいただき、健康状態や成長・発達について、小児科医が直接診察します。(血液検査があります) |
| ■ 精神神経発達検査: | 2歳、4歳では専門の検査者が面談での検査を、8歳ではパソコンとiPadを用いた検査を実施しました。10歳では、再び専門の検査者による面談での検査を行い、12歳では、8歳の時と同様にパソコンとiPadを用いた検査を実施しています。 |
※13歳以降調査における詳細調査の実施については現在検討が進められています。
生後6か月以降、質問調査票にお子さんが下記の疾患と診断されたことを記入いただいた場合、受診中の医療機関から詳しい情報を入手する調査です。
川崎病、先天異常等、てんかん・けいれん、小児がん、内分泌・代謝異常、精神神経発達
ご協力により得られた情報は、子どもたちの健康と環境についての研究データとして大切に活用いたします。
ユニットセンターが独自の計画・予算で参加者の方にお願いしている調査です。
●京都ユニットセンターで行っている「追加調査」につきましてはこちらをご覧ください。
2026年6月1日更新